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黎明即起

第1章 恋愛に至る道(出会いから恋に辿り着くまで)


「黎明様?」
「おはよう、こんのすけ。体調は大丈夫?」
「あ、はい! すこぶる調子は良いです! おはようございます!」

ぼんやりとした様子で名前を呼んでくるこんのすけに笑いながら声を掛けると、我に返ったかのようなこんのすけが慌てて姿勢を正して元気に返事をしてきた。
かなりの瘴気が蔓延していると言えるこの中で、自分の結界は上手く機能しているらしいとホッと安堵の息を吐くと朝のお勤めを始めましょうと言う。
布団はこんのすけに退いて貰って手早く部屋の片隅へと畳み置いた。荷物はさほど量はなく触られたくない物もあるので持ち歩くことにして、準備を整えると廊下へと出る。
既に明石は立ち上がって黎明を待っていて、こんのすけを従えて出てきた黎明を見るとほな行きましょうかと感情の読めない笑みを浮かべて先導する。
厨は昨日案内された通りだったが、一夜明けて改めて見ると暫く使っていないことが目に見えて判った。
食器も調理器具も埃を被っている。

「ここはいつから使っていないの? そもそも、食事もとらずに貴方方刀剣男子は大丈夫なの?」
「うーん、顕現してる状態やとさすがに食う方がええけど、まぁ、遠征用の非常食は配られるさかいみんなそれで凌いでるなぁ。あとは、手入れ部屋入るとそこそこ空腹っていうんがなくなるらしいですから」
「何その不健康っぷり……。あの女性は一体何をしてるのかしら」
「さぁ? お気に入りには政府から取り寄せたご馳走を食わせてはるらしいですよ?」

意味が分からない、と眉間に皺を寄せた黎明を面白そうに見つめたが、暫くするとどないします? と問いかけてくる。
黎明は即答で掃除が最初ねと答えると、こんのすけにも手伝うように指示を出して厨の掃除を始める。
埃が被ってはいるが汚れはそれほどなく新品同様の設備に、大した手間はかからなかった。三十分も二人と一匹で掃除をすれば厨はひとまず使える状態まで落ち着いた。
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