第1章 日常1~烏野~
次の人が来る前に更衣室を出て、サロンを巻き、髪を縛って、今日の予約の確認をする。
菅原「さっきは大丈夫だった?」
田中が説教されている姿を間近で見たであろう菅原さんが声をかけてくれた。
菅原さんはこのホールメンバーでダントツの人気をとっている。あの爽やか笑顔にやられるとか。
確かに、菅原さんは爽やかイケメンだ。
「大丈夫です。一応タンクトップ着てたんで!」
菅原「はたくましいな……」
澤村「、さっきはごめんな。止めたんだが遅かった…」
田中を止めに入れず、申し訳なさそうに澤村さんは私に謝ってきた。悪いのは田中なのに。
澤村さんはお父さんって感じでどっしりしてる。正にオーナーに向いてる人だ。責任感も強い。
「私は大丈夫です!その代わり今日は田中1人で呼び込みに行ってもらいましょう!」
澤村「それは名案だな」
田中「ええええ!!??それはないっすよ!」
「なにか文句でも?」
田中「なにもありません……」
これで田中は成敗できたな!
田中は必要なものを持って呼び込みに行った。
その後、ぞろぞろとメンバーが揃ってきた。
今日は金曜日。
超忙しい日。頑張らねば。
ハンディをサロンのポケットへ入れ、メモとペンはもう一つのポケットに。
今日は予約が3件。
コース&飲み放題
それぞれホールで打ち合わせを軽くし、営業をスタートした。