第3章 入部
休憩中に声をかけれなかった部員も「よろしく!」とか「よろしくお願いします」とか声を掛けてきてくれた。
部活終了後のミーティング前にもあらためてあいさつをした。
「本入部しました。かなり役立たずで足をひっぱるかもしれませんが、よろしくお願いします!!!」
「よろしくなー!」「頑張れよー!」
皆からの一つ一つの声に心がじわりと暖かくなった。
部活で感じたことのない暖かさ。
これから頑張っていこう!心の中でよし!っと自分を勇気づけた。
ミーティングでは武田先生が合宿の話をし始めた。
「合宿…?」
「あ、ちゃんは知らないか。春高選抜の前に東京の強豪校と合宿をするの。そこで試合をしたりするの。」
「そうなんですね…」
強豪校とかと…すごいな、烏野は…。
落ちた強豪飛べない烏って言われてるのに、どんどん前へ前へ進んでいく。
そんな人たちのサポートに私は入ってるんだ!
私もなにかできることをしなくちゃ!
ミーティングが終わると武田先生に呼ばれた。
「さんは前回の合宿に参加をしていなかったので、親御さんにこの書類にサインをもらってきてください」
「はい!」
わ、まだ何日かあるんだ…。
合宿すごく楽しみだなぁ…
そう思いながらジャージから制服に着替えて帰る支度をした。