第3章 入部
休憩になるとみんな私に声をかけてきた。
「!これからよろしくな!!!」
「いった!!田中、背中たたく力強い!!」
「おう、すまんすまん」
田中とはあのあと仲良くなって、「くん付けはむずがゆいからやめてくれ」と言われて呼び捨てになった。田中は案外馬鹿で無鉄砲。面白いやつだ。
「よろしくな!!」
「よろしく!!」
田中と仲のいい西谷も私に声をかけてくれた。
西谷も田中と似ている。
2人ともある意味いいコンビだと思う。
「、マネージャーになってくれて本当にありがとう」
「あ、いえ。これからよろしくお願いします!」
「こちらこそ、よろしく」
主将の澤村先輩が声をかけてくれた。
澤村先輩はなんか『THE主将』という感じがする先輩。
あの私が見た試合でもみんなを引っ張っていた記憶がある。
練習を見ても田中西谷コンビ、1年コンビをよく叱っている。頼もしい先輩だ。
「ー!よろしくなー!」
初日に会った白髪の先輩、菅原先輩も声をかけてきた。
にこやかでさわやかな先輩。澤村先輩と東峰先輩と仲が良くて、お兄さん的なでもちょっといたずらっ子な先輩だ。
「休憩、もう終わるぞー」
コーチがみんなに声をかけ、練習が始まった。
「じゃあ、ちゃん、これお願いしてもいい?」
「はい!!」
そのあと私たちはドリンクを作ったり、記録をとったり、マネージャーの仕事をして、その日の部活は終わった。