第4章 合宿①
音駒の先輩が声をかけてきた。
「えっと…音駒の…」
「あー、そうそう、黒尾鉄朗ってゆーんだけど。」
「黒、尾先輩…。私に何か御用でしょうか…?」
「あのさ、急でわりぃんだけど、今日だけ音駒のマネやってくんね?いつもやってくれてたやつらがバタバタと熱中症で倒れちゃってさ、結構厳しいんだよ」
確かに午前練の時何人か保健室に向かっていたような…。
「多分明日には来ると思うからさ、今日だけお願いできる?」
「えーっと、多分大丈夫だと思うので、一回確認してきますね。」
烏野は3人マネージャーがいるから声をかけたんだと思われる。
ちょうど敵チームを近くで観察できるからいいチャンスだと思って烏養コーチに了解を得た。
「じゃあ、ちゃん、よろしくね~」
「「「おなしゃーーすっっ」」」
「よ、よろしくお願いします。」