第4章 合宿①
昼休憩になる前にみんなの昼ご飯を作るために少し早く抜けて食堂に向かった。
食堂に向かう途中、梟谷のマネージャーさんたちと一緒に向かうことになった。
「あれ、なんか音楽が聞こえるね」
確かにかすかに音楽が聞こえる。
しかもこの曲知ってる…。
「バードランド…」
「え?」
「あ、この曲の名前です。前吹奏楽をしていたので…。」
知ってる。この曲。
私がやりたくて選んだ曲。
同じ曲をやっている高校があるんだなぁ、と思った。
あーやだ。この曲きくといろいろ思い出す。
早く聞こえないところへ、速足で食堂へ向かった。
「よっしゃーーー!!!昼めしーーーーー!!!!」
午前練を終えて皆ぞろぞろ入ってきた。
みんなそれぞれ用意して、『いただきまーーーす!!!』と全員で声をかけて食べ始めた。
「ちょ、日向、詰め込みすぎ!!!のどつまるよ!!!」
水をコップに入れに来た仁花ちゃんに日向は心配されている。それほどいい食べっぷりなんだけどね汗
日向に劣らずみんないい食べっぷりでうれしい。
返却される空の食器を持ってこられるたび、かみしめる。
「あのー…烏野のマネちゃん」
「へ…?」