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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第43章 煙 くゆりて 人 攫う




「あれ?」
辻を曲がって来た若者が不思議そうに、
今小路家の前に止まっている輿を見た。

(まだ明け六つ(午前6時頃)にもならねぇのに…なんかあったのか?)

京に住まう者なら誰でも知っている。
上京区 公家様の一日は朝からゆるり と始まる事を。


輿が停まり、声が掛けられた。
「降りろ」

(ここ、常楽院やないの…)

京の北の端にある寺。
「お参りでもしはるん?」
わざと
「そんなもんするか!
無駄口利かず、そっちの馬に乗れ!」
男が怒鳴る。

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