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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第7章 義臣と疑心



ー真相の深層ー


政宗は気を取り直そうと
「さっき団子と饅頭を買っておいたから、食うか?」
「はい!
ほっとしたら、小腹が空きました」
恥ずかしそうに笑う瑠璃を、そっと盗み見て木陰に腰を下ろす。

政宗は団子を食べながら、切り出した。
「瑠璃、聞きたい事がある」
「なんでしょうか」
「今朝、小十郎に何を言われた」
「その話は今朝終わりましたよ?」
「小十郎が、お前を光秀の所に送りたいらしいが」
カマをかけるように、政宗は瑠璃に言う。
「光秀様の所に?」
驚いた顔をし、考えるように視線を落とした後に
「政宗は、私が光秀様の所に行けばいい?」
と言って政宗を見る。
今度は政宗が驚いた。
罠に掛かるどころか、一筋縄でもいかず、
まさか、逆に問われるとは思っていなかったし、そんな質問で返されるとは

(コイツ、なんでだよ……)

そして、また、否が応でも、瑠璃をどうしたいのか、瑠璃への気持ちを認識させられる。
「いや、俺は……
光秀の所には…………行かせたく、無い」
なんとか、そう答えると、
瑠璃は、安堵の笑顔で
「良かった〜。
私も、政宗の所に居たいよ」
と、言う。


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