第40章 平和な海遊び(息抜き劇場)
「美弥さん、今年もお誘いありがとう」
美弥と佐助は丁寧に頭を下げあっている。
「あれ?信玄様は?」
「ちょっと多忙で今日は来れない。
『天女に会えなくて残念だ』と言っていたよ」
「そっかぁー、信玄様にも参加して欲しかったな」
美弥と佐助が近状を報告し合う。
「てか、なんなんだよ。こんな処まで呼び出しやがってーー……!
うっ、わぁっ、おっ、お、おまっ、
その格好、な、な、な…」
幸村が美弥の水着姿に火を噴きそうな程、
真っ赤になって盛大に反応する。
健全な男子の反応だ。
「幸村も来てくれてありがとう。コレ、似合う?」
美弥が幸村を揶揄って煽る。
「にっ、似合うもなにも、肌、出過ぎだろっ!
と、とくにっ、そっちの女っ‼︎
着物 着ろ、着物ーっ」
喚きながら顔を背けても、チラチラと女2人を見ている。
(騒がしいけど、なんか微笑ましい。
中学生みたいな、男の子だな…)
幸村が知ったらまた喚くだろう瑠璃の感想。
「美弥、奇妙な着物だが、貴様はなにを着ても愛らしい」
「謙信様、急にお呼びしてすみません」