第40章 平和な海遊び(息抜き劇場)
拝賀の日に一度、その肌を目にしてから、
いつも静然と淑やかに着物の中に納まっている身体が、どれほどのモノなのか、
想像した事がないわけでは無かったが、
本物がこれほどまでに、均整の取れた美しさだとは思わなかった。
その清楚さと気品が、その辺の高級遊女より
よほど男を惑わし魅了する。
(秀吉考)
澄まして、自分を偽り作り、
麗しく見せている雌猫よ。
その身体も実にしなやかで、
柔らかそうで、妖女のようだ。
けれど、その心の中は純粋で愛らしい。
明るい陽射しの下で見るその瑞々しい肌は、
いつものお前とは反対のように、
輝いているな。
(光秀考)