第40章 平和な海遊び(息抜き劇場)
立っている男達からは、ほどよく豊かな胸を両腕で寄せて作った谷間を見せつけられているように見えている。
逸らそうと思った目を反らせず、皆、凝視だ。
「………」
一同 もう一度回れ右して頭を突き合わせる。
家康「瑠璃ってあんなに天然でしたか?」
政宗「アレが本来の姿だ。箱入り。
お前ら、イヤ、信長様、手ぇ出さないで下さいよ」
秀吉「アレが本来って…美弥よりタチが悪いぞ。それに、冷血冷酷は作られてたってことか?」
秀吉が眉を寄せる。
光秀「乙女どころか、まだまだお子様だな」
信長「可愛らしい所もあるな。
俺の手で鳴かせてみたいものだ」
ふっふふふふ、と信長が政宗を挑発して遊ぶ。
家康「とっ、とにかく💢政宗さん!
いつものキザな台詞で瑠璃をなんとかしてください」
家康に締めくくられ、振り返ってみれば、
2人と1人の姿はそこには無かった。
見れば、水辺で波を踏み、水を掛け合って遊んでいるではないか。
今の忍耐はなんだったのか…。
三成以外の男達は大きなため息をついて肩を落とした。