第40章 平和な海遊び(息抜き劇場)
「一部同情の余地はありますが…なかなか良く考えられた競技ですね」
楽しい事を考えることに美弥は長けているらしい と、苦笑しながらも、瑠璃が美弥を褒めれば、三成が
「はい、楽しかったです!
今年は瑠璃様もいらっしゃるので、
もっと楽しくなると思います」
と、キラッキラッのエンジェルスマイルを瑠璃に向け放った。
考えて見れば…
京の花火大会も、祇園葵祭りも、
神祭事はみな、下冷泉の名の下、
高みの見物で混雑には会わないも、
楽しい事にも出会わないで来た。
(つまらない人生だったのかな)
泣き笑いも外出も習い事も思い通りにならない。
髪の長さも自由に変えられない。
キャンプも行ったことがない。
日焼けするから、海水浴なんて以ての外。
(窮屈で世の中のこと、何にも知らないで生きて来たみたい…)