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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第39章 安土凱旋帰還と平穏の日




「フッ……っ。案外早く吐き出したな。
良い事だ、が、尋問にはもっと耐えろ」

(そうだ、胸につかえた黒いモノは、
全て吐き出せば、早く楽になる)

光秀の執拗な挑発、それは、瑠璃に吐き出させる為。
心の内は時間が経てば経つほど、どんどん開きにくくなる。
特に、我慢し、独り抱える事に慣れている者。
瑠璃をこんな目に遭わせた自分だから、
光秀なりの責任の取り方。

「光秀様っ!」
光秀が揶揄うので瑠璃はまた、
諌める声を上げるが、それさえも光秀は笑って誤魔化す。

「『怨み骨髄に入る』だ。
自業自得の勝手な怨念など気にするな。
歪な顔で怨骨(えんこつ)※としたところで、
その怨みが成就することなどないのだ。
早く忘却するに限る」



※怨骨…怨みを抱いて死んだ人。
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