• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第39章 安土凱旋帰還と平穏の日



「皆、そう、光秀ばかりを責めてやるな。
策に必要だと言った光秀に、玉瑛を連れて行く事を許可したのは俺だ」
信長が光秀を庇った。

策ーー。
逃亡者を罠に嵌め、拿捕する作戦。
逃亡しようとする女 子供を油断させ、
疑われる事なく誘導するには、可愛く
弱そうな小姓が一緒の方が信用されやすい。


(まぁ、その後、政宗援護に本丸まで一緒に行っていたのは予想外だったがな)

追い詰められた長政の自害を目にするかもしれない事、
戦に出ている時の政宗の暴恣(ぼうし)※とし、悪鬼の如く、震えるほど邪虐冷酷としながら、灼炎の闘神であるかのような政宗を見てしまう事、
光秀は全て分かっていながら瑠璃を連れて行ったのだ。

(政宗を理解し、守る刀となるならば、必要なことだと)

乱世の世を生き抜くことの大変さを、
命の尊さ、大切さをもっと身を以て知ってもよいと。

どんなものを見ても、潰されるとこなく、乗り越えてゆける強い心を持っている瑠璃ならば、大丈夫だと光秀は判断した。
だから信長も光秀の判断に異論を唱えなかった。


※暴恣…暴れたいまま。
/ 1530ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp