• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第38章 戦勝し戴天に近づく




死闘の京極丸からほど近い本丸地下ー。

「姫様方は早くお逃げください」
「抜け道はこちらで御座います」
本妻、側室 かまわず、子、女を逃す為、
地下の抜け道へと急いで誘導がなされていた。
「さぁ、お早く、扉の奥へ…乳母殿も一緒にっ」
「閉めますよ」
重厚そうな扉が閉まるーー直前。
「そっ、そなた達はっ!どうするのじゃ」
奥方と思われる女性が縋り訪ねる。

「我々は戻って敵の侵入を防ぎます。安心してお逃げ下さい」
恭しく述べ、頭を下げる。
扉が閉じられ鍵と閂(かんぬき)が掛けられた。
「血は見ずに済むでしょう……」
優しくも冷たい言葉と共に、下げていた頭を上げれば、銀色の柔らかそうな前髪がサラリと揺れ、金色の瞳が薄暗闇に光った。


/ 1530ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp