第38章 戦勝し戴天に近づく
「交戦続行か、開城か、早く決めろ!
俺は勿論、交戦を望むぜ‼︎」
血湧き肉躍る、興奮冷めやらぬ政宗が獰猛と笑う。
それから、城を包囲され、壁を破られ、
放火された将軍は、嫡男を人質として差し出し降伏した。
この時が室町幕府 滅亡となった。
その後……。
将軍は西へ西へと流浪、逃亡を続け、
毛利氏を頼って備後鞆まで逃げ落ち延びることとなる……。
槇島城を落とした織田軍は方向を一転、
陸路から越前へ侵攻。
飄疾神速として、3万の兵を率い、
5千の兵で立て籠もっている小谷城へ迫った。
朝倉は浅井を救援する為、2万兵で出陣し、
小谷城の後詰めに回った。