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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第38章 戦勝し戴天に近づく




近淡海(琵琶湖)を渡ったことで進行が格段に早かったのだ。
余りにも早く信長軍が大軍で襲来した事に、
慌てふためき、戦意を喪失した二条城守備は、
この後、ほぼ戦わずしてあっという間に開城した。

あっけない幕切れの二条城の後処理は、
坂本城で合流した京を良く知る光秀、
そして秀吉に任せて、
「槇島城へ進軍せよ!」
信長、政宗 連帯は宇治川を臨んでいた。

平等院の北に位置し、川と池に面して建つ槇島城。
眼前には轟々と流れる川。

「増水していて渡れません……」
恐る恐る報告に来た兵に
「……渡る前から渡れませんとは 何だ!
石橋を叩きもせず、渡らないでただ見ているのと同じではないか💢」
信長がイライラと怒鳴る。

「これ以上待たぬ。俺が渡る」
痺れを切らした信長が先んじて馬を進める。
それを追って政宗も馬を出す。
「俺逹が渡って綱を渡す。お前逹はその綱を伝って来い。いいな」
豪邁(ごうまい)※と指示をすると政宗も川へ入っていった。




※豪邁…知勇が優れている。
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