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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第38章 戦勝し戴天に近づく




「…………」
黙って見つめる瑠璃の反応を楽しむかのように、
信長も笑って見つめ返している。

「……ワタクシでよろしければ」
「ふふふっ…
一度、貴様とサシで勝負してみたいと思っておったのだ」
悪戯っ子のように笑った信長を、皆が
「また無茶を言ってるな」と言った様子で見ながら、
「瑠璃は碁も出来るのか。」
「精々 頑張ってみなよ」
「完膚なきまでに叩き潰されるぞ」
「瑠璃様なら勝てるかも知れませんね。頑張って下さい」
と1人ずつ囃し立てながら退室して行った。


パチッ……パチッ…
静けさの中にジリジリとした緊張感が漂う。

「それで……私に…パチッ……何か?」
碁盤を挟んで直ぐ目の前の信長に、
平然と臆することの無い物言いは、
拝賀の日と同じ。
鋭く見上げる眼も同じ。

…パチッ………パチッ……
「我々が何故、碁を打つか、知っておるか?」
「戦と同じだからですか?敵をどう追い込むか…とか」
「ならば、貴様はどう攻める」


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