第38章 戦勝し戴天に近づく
「政宗、遊びじゃないんだぞ」
「当たり前だろ」
秀吉の注意もなんのその。
「政宗さん、秩序は守って下さいよ」
「家康〜。戦に秩序もなんもねーだろ」
暴走するかもしれない事を危惧して諌める家康をも、
何の事なし、笑い飛ばす。
「政宗様らしいですねっ」
「三成……そうだけど、コソは止めるとこだろ💢」
呆れ気味で面倒くさそうにツッ込む。
それから、皆が退室してゆく中、信長が瑠璃を呼び止めた。
「瑠璃、貴様は残れ」
「私…ですか?」
「そうだ。
貴様は暇であろう。美弥の代わりに碁の相手をしてゆけ」
子供がゲームをして遊ぼう、と強請っているようではあるが、この、再び、戦をしようと言う時に、ただ 囲碁をしようと言うものか…と、瑠璃は訝しむ。