第35章 休息労癒(R18)
掻き乱れた心を落ち着けるかの様に、
瑠璃を撫でながら強く強く抱き締める。
「本当に、俺には、…最高に可愛くて……」
瑠璃をどう思っているのか、口に出すまいと
言葉を選ぶ。
「………理性がもたねーわ」
政宗は、大袈裟に弱り果てて見せる。
「………」
何かを見透かすように、じっっと銀鼠色の瞳が政宗を見つめる。
(読まれちまったか?)
瑠璃に縋ってしまうほど、心が弱っている事はこれ以上 気取られたくはなかった。
内心 焦る政宗。
「……今日は、もう、ダメです…」
くくっっ
「明日なら 良いんだな?」
「そーですね〜〜。優しくしてくれるなら、
許可しようかなー」
「戦から帰ったばかりで俺は疲れてる。
お前が優しくしてくれるんだろ」
「んー。明日、考えますね」