第35章 休息労癒(R18)
その瞳は温かく柔らかに、甘々として見えながら、
強い意思を宿していた。
(こんな時くらいしか支えになれないから…。
こんな時くらい、支えになるよ)
心が壊れそうで、それを私が救うんだ って言うなら、私はどんな形になっても、貴方を救うよ。
瑠璃の信念。
「戦から帰って来るたび、こんなことになったとしてもか?」
政宗は試しに意地悪く問ったけれど、
「愚問ですね」
鼻で笑い返された。
銀鼠色の瞳は一点の曇りもなく、
澄んだ初夏の空のようだった。
瑠璃はいつも直球で、清々しいほど潔い。
即断即決だ。