第35章 休息労癒(R18)
「政宗は、獣みたいに人を喰い殺したりはしないですよ」
理由もなく闇雲に、手当たり次第殺すわけじゃない。
なのに、なぜ、そんな事を言うのか、
瑠璃は不思議に思った。
不思議そうにする腕の中の瑠璃に、
政宗はすまなそうに蒼い瞳を向ける。
「……お前のことだ。
俺は獣みたいに心もなく、お前を喰い荒らそうとした……」
(そう言うことか……)
理由を聞いた瑠璃は可笑しくなって
ふふふと笑う。
「政宗の心を救う為なら、私は喰べられても構いませんよ。
そうですね〜…。喰べられてあげる」
なんでも無い 処か、幼子の口調で可愛く言って、
嬉しそうに政宗を見る瑠璃。