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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第35章 休息労癒(R18)




音に誘われ導かれるままに歩いてゆく。
美しく清らかな旋律の途中途中に、
重く深く、淋しい旋律を絡めて、
爪弾き出される音色を、ギリギリ瑠璃の
手の届く場所に腰を下ろして、腕を組み、
瞑想でもするかの如く、ただ、目を閉じて聴き入る。



「………政宗、お帰りなさい」
音に混じって、清涼とした声で瑠璃が、
迎えの挨拶をする。
「あぁ、ちゃんと帰ったぜ」
厳介※として鋭く硬く冷たい、その声に瑠璃は
そっと憂心する。
政宗の心に隠忍※された愁傷を手を止めないまま、雰囲気で感じる。


※厳介…性格が厳しくてかたい。
※隠忍…本心を秘めて堪えしのぶ。
※愁傷…嘆き悲しむ。


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