第34章 戦雲立ち 戦火拡大
普通、アレだけ攻撃的に言われたら、
気分を悪くして、怒って口も利かなくなるだろう、と思っていたのに、美弥は何事もなかったかのように笑っている。
今まで、生きてきた中で、美弥の様な反応をした人は、瑠璃の周囲にはいなかった。
(なんで?)
瑠璃は理解不能だった。
「瑠璃さん、言ってくれてありがとう」
「……」
瑠璃は目の前で清々しく笑っている美弥を、
ポカンと見るしか出来なかった。
(瑠璃さんも感情的になる事あるんだな。
良かった。もっと仲良くなれそう!)
美弥はひとり 嬉しくなった。
さっきまで、爆発させていた憤りは何処へやら だ。