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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第34章 戦雲立ち 戦火拡大





「信長様が、ただ自分の野望や利益の為だけに、
戦をし、天下布武を成そうとしている と思ってるんですか」
瑠璃の口調は、質問と言うよりは、伺うように静粛だ。
「それはーー……」
美弥は答えに詰まる。
「殺された相手は可哀想かもしれませんが、
命を賭けているのは、コチラだって同じです。
死ぬか生きるか、命を賭けて闘ってるんじゃないですか。
誰が好んで人を殺す戦をしますか」

(瑠璃さんの言っていることは、あまりにも冷たいと言うか……)

真っ当で、正論過ぎて、美弥には返す言葉がなかった。
「勝った負けた、罪もないのに殺した殺された。
では、あまりにも上辺だけ見て、キレイ事なのではないですか」


『どうして貴様は、表面しか見ぬ』
何度も信長に言われた。


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