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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第34章 戦雲立ち 戦火拡大



まるで、刃を向けられつつ尋問されているかのような気がする。
けれど、ハッキリと答えた。
確かに言えることだったから。

(瑠璃さんよりは、信長様の事、知ってるんだからっ)

挑むように、負けない瞳で瑠璃を見る美弥。
「私も、信長様は優しい方だと思いますよ」
その負けない淡栗色の瞳を受け止めながら、硬い声で答えた美弥とは対照的に、柔らかな眼差しで、笑いかけた瑠璃。

「……瑠璃さんは…何を言いたいんですか?」
美弥の挑むような瞳は、いつしか、
憤りを含んだ苛立ちの瞳に変わっていた。
それは、理解出来ない、自分への苛立ちも混じっていた。


見透かされてるようなのに、瑠璃の心は全く見えない。
謎掛けみたいに問いかけられても、その真意が読めない自分。

(光秀さんと話してるみたいに……)


もどかしくてはがゆい。



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