第34章 戦雲立ち 戦火拡大
安土城の庭に人工的に造られた美しい池のほとり。
拝賀の日、始めて信長と2人で話をした。
あの日、あの時、私は私自身の事を考えていた。
そこへ、私を心配したのか、慰労しようとか、
興味本位か、信長様が来て話をしてくれた。
(気まぐれでも、外に居る私に偶然 気付いたからでもない…)
今、この時は、信長様の事を考える。
天下布武、天下統一、それは信長の野望。
その野望の奥にある志し。
『争いの無い、平和な世を作る。
民が安心して笑って暮らせ、下の者でも上を目指せる』そんな世の中。
それを成す為、勢力を拡大する。
だから、その為にも戦わなければならない。