第33章 春花酒宴
「乱してねえよ。お前等が勝手に乱れたんだろうが。
どこの馬の骨とも判らねぇ新参者が来たからって、寄って集(たか)って、妬んで、いびって、実力で負けたからって、卑怯な手で亡き者にしようとした」
スラスラと当てられる、真実に黙りこくって渋い顔になる。
「自分の無能を棚に上げて、相手を逆恨みかよ。
救いようがねぇな。
自分の能力も相手の能力も理解し認められない、
器の小さいヤツらが何を吠えてんだか」
「ツッ…」
政宗に鼻先で笑われ唇を噛む者。
納得いかず政宗を睨み続ける者。
「悔しけりゃ、こんな事せずに勝つ努力しろ。
次、コイツに何かしようとしてみろ、
斬り刻んでやるからな」
政宗の周囲の空気が揺れ、男達が凍りつく。