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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第32章 女神敬仰





上座で見ていた信長が悠然と口を開いた。
「秀吉。
この女と政宗が掻き回したお陰で、家臣どもの
心持ちを見測ることが出来た。
足並みを乱したのは瑠璃ではない。
瑠璃の為 開いた催しでは、ヤツらの実力も見定める事が出来たではないか。
女に負けたのだ。
全員、完膚なきまでに、惨敗であったろう。
貴様の判断だけで瑠璃を咎めることは許さん。
今後もこの女の好きにさせる」

信長の言葉に、秀吉は慌てて頭を下げ、
瑠璃は悠々と笑ってゆっくりと頭を下げた。

「瑠璃、貴様は思うよう、自由にしろ。
強くても弱くても良い。
笑いたい時だけ笑え。
泣いたい時には泣け。
お前はお前、そのままでいろ」
眇めるように笑ってはいるが、緋い瞳は穏やかに優しい。

(夕陽の色みたい…滲んで包み込むみたいな)

「貴様1人くらい増えても、守ってやれる」
「信長様には、やっぱり 敵いませんね」
甘心※の気色で小さく呟いた瑠璃。


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