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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第31章 深想伝心 花香酔心(R18)




突然 口付けられた事よりも、
「愛してる」と言われた事に。

ゆっくりと耳に届いた。

言葉はもう、行き過ぎているのに、
後から何度も耳に聞こえて来た。


(お前は気付いているのか?)

いつからか、俺に伝える言葉が変わっている事に。

「好き。大好き」から「愛してる」と言うようになった事。



「天命天語※みたいだな」
「そうでしょうか?呪詛かもしれませんよ」
ふふふ っと婉淑(えんしゅく)
に甘い眼差しで見上げてくる。
「愛の言葉で人を殺すのか?」
「可能ですよ。盲愛は人を殺す事もあると思いますよ。
ほら、源氏物語にもあるでしょう。
でも……言不尽意(言は意を尽くさず)です」


(伝えたい思いは言葉では言い尽くせずか)

(言葉では、足りない事もある)




※天命天語…天の命令。天子の言葉。絶対的な力のある人の言葉。
※婉淑…優しくしとやか。
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