第31章 深想伝心 花香酔心(R18)
(政宗以外になら、他の誰に嫌われても構わないよ)
それに、そんな些細な事を気にしてるなら、
気にならなくなれば良い。
まだ少し機嫌悪そうに前を歩く政宗。
その繋がれた手を引っ張るように、立ち止まる。
「おわッ⁉︎何だ、急に立ち止まるな」
驚いて振り返る政宗。
もうちょっと、手を引っ張り引き寄せ、つま先立てば
「政宗、愛してる。誰が何と言ったとしても」
口付ける。
唇が触れて、そっと瑠璃が目を閉じても、
蒼い瞳は驚きに見開かれたまま。
目を閉じるのも忘れるほど驚いた。