第30章 花顔涙咲
「あっ、ましゃむねひゃま。モグモグ…」
三成。
「俺は美弥の具合を見に来ただけですから」
家康は予防線を張る。
「じゃぁ、なんで、そこで、きな粉餅喰ってんだ」
そことは、瑠璃の隣り。
「ここにあったからです」
「あっそっ」
政宗は、家康の反対側の瑠璃の隣りに腰をおろす。
「政宗様、お茶、淹れますね!」
「三成っ、茶は俺が淹れる!お前は大福喰ってろ」
先ほど、信長の前から追い払ったはずの秀吉も居る。
「政宗、今日も甘味 美味しいよ!いつも ありがとう」
美弥も美味しそうに、大福をほうばりながら笑う。
「お前は本当、いつも、何でも旨そうに喰うな」
「美味しい物、不味そうにはたべれないよ」
えへへ っと笑う。