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《イケメン戦国》未来から来たお姫様
第30章 花顔涙咲
「瑠璃」
静かに呼ばれ、ハッとして顔を上げれば、
心配そうな顔の政宗。
(笑えるかな?)
「笑うな」
微笑もうとして強く止められた。
「何に対しての ごめんなさい だったんだ」
「…………」
政宗の低い声に心が竦む。
「言え。
今ここで、喧嘩したいわけじゃない。
悪い事もしてないのに、謝った理由は何だ、と聞いてる」
強く強く引き結んだ紅い口。
鋭く鋭く刺すように見つめる蒼眼。
お互い 意地になってるような、頑なな表情で睨みあう。
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