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《イケメン戦国》未来から来たお姫様
第30章 花顔涙咲
用心深く警戒する。
悪く言えば、猜疑心が強く抜け目のない。
(そうやって自分を守らなければならなかったのか)
美弥と同じ平和な時代に居ても、
違う環境で育ち生きて来た瑠璃の事を考える。
(この時代に生きてるみたいに、人を疑いながら生きてたのか)
自分の知らない瑠璃の生きて来た軌跡。
瑠璃は政宗の難しい表情に、
弱い心の破片をポロリと溢す。
「…ごめんなさい…」
拳を握り締め俯いている。
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