• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第30章 花顔涙咲




黒金門で門番と挨拶を交わす。

「おはようございます。政宗様、瑠璃様」
「おう、ご苦労さん」
政宗がさらりと言って、過ぎようとすると、
門番は瑠璃に話しかける。

「競技会の日は、何事も無く、お帰りになりましたか?」

(何事もなく?)

政宗は訝しむ。

「ええ、ありがとうございます。少し急いで無事帰りました」
政宗が目を眇めて、聞いているのには気付かず、
静々と頭を下げている瑠璃。
「何のことだ」
政宗は低い声で、門番にでもなく、瑠璃にでもなく問う。

なぜなら…
「………」
瑠璃は答えない、からだ。



/ 1530ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp