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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第30章 花顔涙咲



沈丁花にそっと顔を寄せて匂いを嗅ぐ瑠璃。
「辛い記憶なのに、この香り好きなのか」
不思議に思う政宗。

「ツラくなんてないですよ。
叱られた事は沢山あるから、どの事かも覚えてないし…。
それより、兄様が慰めてくれた事、嬉しい想い出かな」
話ながら笑う瑠璃が少し寂しそうに見える。


「俺が居るだろう。そんな顔するなよ」
沈丁花の花房をひとつ 手折ると、揺れる藤簪に添えて挿す。

「寂しいなんて言わせない」
「政宗は正臣兄様みたい」
瑠璃が笑う。


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