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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第4章 光秀逗留




その夜、遅くに政務を終わらせて、廊下を歩いていると、瑠璃の部屋の方から啜り泣く声が聞こえて来た。

(瑠璃、起きて、泣いてるのか……?)

部屋の前まで近づいてみるが、起きてる気配は無い。

(魘されてるのか)

最近は魘されていなかった。

(昼間の事があったからだろうな)

政宗の表情が曇ったその時
「いやぁぁ!来ないでぇ‼︎」
瑠璃の叫び声に、政宗は慌てて部屋に飛び込んだ。

瑠璃は蒼白な顔で苦悶の表情を浮かべて、イヤイヤしている。

「瑠璃」
政宗はそっと抱き起こし、抱きしめる。

暫くすると、瑠璃の荒かった呼吸も
キツく寄せられた眉も緩む。
そして今度は
「も…止め……。ごめんな……い…
良い子にするから……ヒック
ごめん……さい…」
頻(しき)りに謝り泣く。

(混同して見てる?
なんの夢だ?)

「瑠璃、痛いのか?」
問い掛けてみると、
「痛いよぉ、もう、叩か…いで…」
誰に話しているのか。
涙が頬を伝う。
「大丈夫だ、もう……
安心して寝ろ……」
頬を撫でてやると
「うん……にぃさま…。ごめん…ね」
と言って静かになった。
(眠った…)


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