第29章 慈愛の時間(R18)
ー慈愛の愛撫ー
湯殿から瑠璃を抱いて自室の閨へ入り、
褥に背中が触れないよう横にして降ろした。
「辛いことは少しの間でも俺が忘れさせてやる」
チュッ と口付ける。
「俺の事だけ考えろ。他の事は考えなくていい」
甘い声で優しく言葉をかける。
「いいな?」
政宗の蒼い瞳が優しく肯定するように促す。
不安そうにしながらも、政宗を見て瑠璃が小さく頷く。
「よし、良い子だ」
政宗は笑って瑠璃の頭を抱くようにして撫でる。
瑠璃も気持ち良さそうにする猫のように、
目を閉じて撫でられる。