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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第28章 鷹狩の蛇




「秀吉、アイツらの処分はどうするつもりだ」
「地方へ流そうかと」
秀吉の答えに信長が鼻で笑う。
「美弥の命を危険に晒したのだぞ、流すだけで済ますつもりか……貴様は甘いな。
玉瑛、貴様はどうしたい」
信長は興味本位の戯れのように目を向けては、瑠璃に意見を求める。


「朽木不可彫也(きゅうぼく ゐる べからざるなり)です」
静かに目を閉じたまま、短く答える。
「腐った木には彫刻が出来ない。即ち、
心の腐った人間は手の施しようがない、と言う意味です」
三成が訳す。

「言うな。
では、殺すか」
信長の言葉に瑠璃の心が騒ぐ。

殺したい訳ではないし、殺せばいいという訳でもない。
それは、分かっている。
けれど、なんとかしてやりたい気持ちも否めなかった。

殺してしまえばそこ迄。
命の大切さ、尊さは解らないままだ。


それに…

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