第28章 鷹狩の蛇
「……誰が矢を放ったかは、もういいわ…
首謀者は誰?」
「……」
柔和に問うても、何と問っても口を開かない男達に、瑠璃はまた苛立ちを募らせる。
「〜〜ッツ。首謀者は誰なの‼︎」
苛々として大声を上げる。
しかし、泣きそうな悲哀の瞳をしている。
努めて泣かないようにし、強い眼をして男達を睨み続けている。
その時、4人の男の内のひとりが、1人をチラリと見た。
それを瑠璃は見逃さなかった。
瞬息、
振り上げられた手
パァンッッ
頬が力一杯叩かれた。
「命をなんだと思ってる!」
発狂。
「ゔぎゃぁぁぁぁーーーっ」
絶叫。
悶絶の悲鳴が響き渡る。