• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第28章 鷹狩の蛇




「美弥様っ、落ちないようしっかり掴まって!」

まずは瑠璃の大事をとりながらも、

(何に驚いたの?何があったの?)

冷静さを失わず、手綱を握りしめ、周囲を見て考える。
馬は小心者だ、些細なことでも驚いて走り出す事がある。
けれど、地面は平坦、何も無さそうだ。

(ヘビの類?そんな感じじゃない?)

奇妙だと思っていると。

ヒュッ、ヒュ

何かが掠めて飛んでいく音が聞こえた。

(何の音?)
更に馬の足元を掠めて音が聞こえる。

(矢…?)
星羅は矢に驚いて走り出したのだ。
(何で⁉︎)

ヒヒィーーンッ
再度嘶き、前脚を掻いて後脚を跳ね上げると、
更にスピードを上げる星羅。
ぐんぐん加速し始める。
慌てて瑠璃が後方を見てみれば、
「‼︎‼︎」
短矢が、臀部に刺さっているではないか。
刺さった痛みで更にスピードを上げたのだ。

(誰がっ)


瑠璃は唇を噛み締める。


/ 1530ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp