第28章 鷹狩の蛇
「どうかな、玉瑛くん。私、瑠璃さんと仲良くなれるかな?」
不安そうに瑠璃に問う。
「ええ、おそらく。美弥様は明るくていらっしゃるので…」
瑠璃がはにかみながら、美弥に答える。
瑠璃は自分の事なので、何となく気恥ずかしい所もあるのだ。
(う、わぁ…はにかんだ笑顔も、綺麗で、直視出来ない…)
美弥は、ボーっと瑠璃の笑顔を見ていた。
が、
「玉瑛、気を付けないと振り回されるぞ」
政宗の言葉で我に返った。
「え⁉︎私、振り回したりしないよ〜」
「はい、はい、そーだな(棒読)。
それじゃあ、次、連れて来る事にする。
玉瑛、準備頼んだぞ」
苦笑しながら瑠璃を見ると、同じように
政宗を見て瑠璃も笑った。
「わぁっ!ありがと、政宗っ。楽しみだなぁ〜。
やっと、会えるよ〜❤️」
小躍りして飛び跳ねそうな、笑顔の美弥。
「美弥様は、子犬かウサギ見たいな人ですね」
瑠璃が小声で政宗に言うと
「いや、リスだな」
「どの辺がですか?」
「口いっぱい頬張って、喰ってる姿」
くくくっと肩で笑う政宗に呆れ顔の瑠璃だった。