第27章 褒寵賞玩(R18)
熱く甘い吐息。
「愛してる…政宗が欲しいの…」
交差している政宗の耳朶に、唇を寄せて、囁き返す。
政宗の首に回していた手を、襟元にやり開く。
「着物…脱いで…」
襟元から手を差し入れて、肩へと滑らせ、
着物を肌蹴ると、政宗が驚いた顔で見下ろしてきて、
そして、雄婉に笑った。
瑠璃が反応したのは、直接的ではなく、情緒的な言い回し。
少し遠回しだからこそ、そこから連想し想像し、
自分の気持ちも膨らませる。
だから、言葉以上に感じ、反応する。
直接的視覚的興奮を好む男性と、女性とでは随分と違うようだ。