第27章 褒寵賞玩(R18)
瑠璃が身じろぐ毎、誘うように曲線も模様を変える。
衣擦れの音と共に、布団の上の長くて白い脚が動き、太ももの内側の、雪笹の彫り物がチラリと現れて目に入った。
(…コイツの強さと弱さ)
麗しく気高く強く、その中に隠された弱さを知り、慰め、手に入れられるのは俺だけだと思うと、心が高揚する。
白い足を持ち上げ、足先から順に口付けながら舌を這い上がらせて行く。
ちゅっ、チュッッ、ちゅ、ぢゅっっ
「ん!なっにっ」
チリッとした痛みに驚いて瑠璃が顔を向けてくる。
「俺の印」
瑠璃に見せるように、足をぐっと高く持ち上げ、満足そうに笑う。
雪笹の上に赤い跡。
「んー、こっちにも」
左胸の端にある雪笹の彫りにも、ぢゅぅっと吸い付く。
ヂリッとした痛みに、瑠璃が小さな声を出して、
政宗の行動を見ている。
「俺のだ。お前がどんな正体であろうと、
今はもう、全部、俺のだ。そうだろ?」
今から500年後から来て、公家の姫様で、
強くても弱くても、童女みたいでも、
全部ひっくるめて、
「愛してる」
傷も痛みも、醜さも、涙も
「全部、見せろ。どんなお前でも愛してやる」