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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第3章 初夏の訪問者



「あいつ、俺の殺気にも動じなかったんだ」

そう言う政宗に、何でもない事のように
言葉を続ける光秀。

「目に見える殺気よりも怖いものもある
だろう……
公家の内はかなり陰鬱だ。
腹の探り合いをし、密かに蹴落とそうと
画策する。
朝廷関係の邸内は常に頭脳の戦場のようだ。
人に背後を取られないように、
相手の顔色を伺い、
自分の内は見せず、言葉を操る。
…公家とはそういう所だ。」
光秀は哀れだと言わんばかりだった。

「そんなにか?」
「まあ、違わずだな。
瑠璃が俺と同類かと思ったのは、その為だったのだな。」

「アイツ、大変な処で育ったんだな。
跡目争いがあっても、武士の方がましだな。
強い者が勝つ」
政宗は勝者だ。

「ところで、瑠璃が藤原だと言う証拠は
確かめたのか?
騙されでもしたら笑えないぞ」
意地悪そうな笑みを浮かべる光秀

「あぁ、家紋を見定めた」
「瑠璃を抱いたのか。
お前なら、それも難しいことではなかったろう」
「は?そ、んな、こっ…」
「違ったのか……すまん、すまん」
心にもない謝罪をしながらほくそ笑む。
「見せてもらっだけだ。て、お前ーー」
「公家の直系の女は身体に家紋を入れられるのが、常だ。
もちろん。俺は身体を開かせたがな。」


政宗は唖然として光秀を見た。
政宗は大きくため息をついて、話を切り替えた。


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