第23章 政宗の小姓2
乱れ肌蹴た着物の胸元に手を差し上げ、
政宗の左胸にそっと掌を当て、
蒼い蒼い瞳を見つめる瑠璃。
掌から伝わる鼓動。
自分を映す蒼い瞳。
ずっとその鼓動を聞いていたい。
ずっとその瞳に自分を映していて欲しい。
「政宗…」
「ん?どうした?」
「一緒に生きたい。独りにしないで」
縋るようで、それでいて強く願い祈るように、政宗を見る瑠璃。
それに政宗が笑って応える。
「今更、独りになんてしないさ。
だから、俺は、闘う事も、刀を振るう事も止めない。
誰がなんと言ってもだ」
政宗の信念。