第23章 政宗の小姓2
新参者、下層 家臣達は、信長の目に留まる事も、同行する事もなかなかに難しいとあって、この触書をチャンス(好機)と捉える者は多かった。
たとえ、目に留まる相手が信長でなくとも、
筆頭側近家臣のお眼鏡に適い、取り立てて貰えれば しめたもんだ。
城内の弓道場と馬場は満員御礼となった。
家康の策を聞いた信長は、悪戯っ子の様に笑った。
「春が来れば蛇も穴からで来ると言う事か」
「それを捕まえて焼いて喰うんだろ」
政宗が可笑しそうに付け加える。
「季節も良くなってきたから、鷹狩は良い案だ」
秀吉も、うんうん と頷く。
「捕まえた獲物で花見の宴を開くのもよかろう」
「美弥様が喜ばれますね」
ニッコリと三成。
「玉瑛を認めさせ、男共の泣きっ面を見るのは面白そうだな」
クククと笑う光秀。