第23章 政宗の小姓2
毒蛇の様な金色の瞳
「頭にきたから抜刀したとは、童と同じだな。童は暗く狭い部屋に入れておけば反省するのだろう?」
弧を描い見せた笑みは、般若のようで、
男達は息を飲んで怯える。
「おや?大きく軽い頭でも、狭い部屋が何処か分かったのか」
ククククッ
喉を鳴らし笑う光秀だったが、
男達はその空気を凍らせるほどの冷たい気迫に、恐ろしいものでも見たかのように震え上がり、真っ青で口を開く事も出来ず、腰を抜かして座り込んでいた。
そんな様子を 石コロでも見るようにして、
光秀は満足気に笑った。
書庫で三成を見つけた瑠璃。
しかし、案の定、何度呼んでも返事がない。
手を伸ばし、眼鏡を取り、手から本を取り上げると、
「あれ…文字が見にくいですね…おや?書物は何処へ?」
キョロキョロとして、ようやく瑠璃を視界に入れた。