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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第23章 政宗の小姓2



「ですから、泣き所と申しました。気持ちよい場所もお教えしたのに、不服ですか?」
「嵌めたのか⁉︎」
「勝手に勘違いされて、嵌められたと思っているのは、貴方方です。
私は最初からそう申しておりましたよ?」
瑠璃にとって、これ位の言葉の応酬は子供の喧嘩ほど簡単で、男達の憤怒の形相も恐れるに足りない。
2人の男は屈辱に唇を噛みつつ、怒りでワナワナと震えている。
「小姓の分際で、我々をコケにするとは、いい度胸だなぁ!」
「後で後悔する事になるぞっ」
吐き捨てる。

(陳腐な捨て台詞だこと)

「織田信長 筆頭家臣の政宗様とその小姓の私を馬鹿にし、愚弄したこと、分が悪いのはどちらか…その大きくて軽い頭で よーーく考えて見られよ」
若い小姓の弁詰に言い切られ、ぐうの音もでない男2人。
「後悔する事になるのは、私か、貴方方か。
それは分かりませんが…
多言数窮(たげんすうきゅう)と言う言葉をご存知ですか?」
「「…………」」
答えられない2人を嘲るように鼻先で笑う。

「その口、災いの元とならなければよろしいですね」
警告しつつも、軽蔑の冷たい眼を向け、
せせら笑い横目に見て、自分の行くべき方向へと瑠璃は足を進める。


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