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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第1章 女神降臨





(くつっそ……この俺がこんなザマとはっ)

ドクドクと脈打ち灼けつくような痛みを
訴える右肩を思う。

戦に出陣して、過去に一度だってこの様な事はなかった。

(敵将の首は取った……)

それに気が緩んだのだろうか。
自分の力を過信し過ぎていたのだろうか。
相手を見くびっていたのだろうか。

(判断を誤まったか…運がなかったか?)

敵将のクビを取り、後は総崩れになるだろうと思い、
一気に攻め落としておかなかった事を悔やんだ。

(四面楚歌かー…いっぺんにかかられたら、不味いな…)

と、考えて、苦笑が口元に浮かぶ。

「奥州は我等がもらう!
死ねっ、伊達政宗‼︎」

敵の一人がそう言い放つと、囲んでいた残りの兵も咆哮し、
一気に刀を振り上げ、飛び出してきた。

(つっ‼︎)

死を覚悟して敵を薙ぎ払う。

血飛沫(ちしぶき)をあげながら、倒れる敵の背後、
左右から次の敵が襲い掛かってくる。

「いいぜ!どっちが、先に生き絶えるか…
楽しみだなぁぁ‼︎」
絶体絶命の中、その状況を楽しめるほど、
爛々と輝く瞳
その俺の様子に、怯んだのか一瞬、敵の動きが
ピタリと止まる。


次の瞬間

ドッ‼︎‼︎

鈍い音がして、目の前の敵が前のめりに倒れる。

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